日本の15大財閥 現代企業のルーツをひもとく 菊地浩之著
財閥とは、日本経営史の研究者である森川英正の定義によると、「富豪の家族・同族の封建的な所有・支配下に成り立つ多角的事業体」となる。
本書は、幕末から明治初期にかけて興った三井、三菱、住友から鴻池、野村、旧鈴木、日産コンツェルンまで主要財閥の沿革をなぞりながら、財閥傘下企業が戦後、どのように解体され、あるいは再編されて現在に至ったのかを、企業集団・企業系列の専門家である著者が解説したもの。
「血は水よりも濃い」財閥系企業が、いかに日本の近代化や高度経済成長に果たした役割が大きかったかがわかる。
近年、企業の合併・統合でどの企業がどの系列かわかりづらくなった中、各財閥の詳細な系統図が掲載されている。
平凡社新書 798円
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