iPad Proを「編集ワーク」で使い倒してみた 書き仕事から映像編集まで、苦手分野は?
もうひとつ、出先でやれると効率が上がる仕事が、映像編集だ。イベント取材などいわゆる「撮って出し」としてすぐに編集したい。CESのプレスルームで、MacBook Airを使って映像編集したところ、100%だったバッテリーが30分ぐらいで20%ぐらいまで減ってしまった。
あいにくACアダプタをホテルに置いてきてしまったので、やむなくホテルに戻ることになったのだが、こういう無駄にパワーを食う仕事をiPad Proに移すことができれば、それに越したことはない。そもそも画面サイズもiPad Proの方がでかいのである。
そもそもiPad Proに読み込める動画フォーマットは、コーデックとしてH.264、MPEG-4、Motion-JPEGの3つ。ファイルフォーマットとして.m4v、.mp4、.movの3つだ。オーディオは意外に幅広く、AAC、HE-AAC、MP3、AIFF、WAVに対応する。
映像編集の最適アプリは?
久々に標準アプリとも言えるiMovieを起動してみたが、画面がでかい割にはUIが大まかすぎて、iPad Proのよさが生かせない。またニュース編集では当たり前の映像のインサートや、編集点で絵と音をずらすスプリット編集といった作業には向いてないので、これはダメだ。
そこで以前購入したものの全然使う機会がなかったPinnacle Studio Proを試してみた。
Pinnacleという会社を覚えている人は少ないかもしれない。2000年初頭にプロ・アマ両方でビデオキャプチャや編集ツールを数多くリリースし、ある意味「ぶいぶい言わせてた」が、2005年にAvidに買収された。その後2012年には、コンシューマ向けビデオ編集製品をカナダのCorelに売ったので、現在はCorelの1ブランドになっている。
Pinnacle Studio Proは、今年に入って早々にアップデートするなど、いまだにきちんとサポートされているようだ。少しテストしてみたところ、いわゆるPremiereスタイルのオーソドックスな編集ソフトであり、僕にはこの方が使いやすい。
それほど凝ったことができなくてもいいが、1フレームだけトリムするとか、細かいことがやれるのがいいのだ。Dropboxからのファイルのインポートにも対応しており、クラウドと組み合わせて編集できる。
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