ETC特需も笑えない、カー用品店業界の窮状


 政府が3月12日に開始した自動料金収受システム(ETC)車載器の助成金制度。購入を求める客の殺到で、目下“天の恵み”に沸くのがカー用品店業界だ。

「ETCは助成開始日から3日間で売り切れた。事前に在庫を積み増していたが予想以上」と、東京都内のオートバックス店員は話す。業界首位のオートバックスでは、3月14、15日の週末のETC車載器の売り上げは、通常の週末の約10倍。すでに全国の多くの店舗で売り切れており、メーカーに増産を要求するなど製品調達に奔走している。

業界2位のイエローハットも「品薄の状態が続いているが、これはうれしい悲鳴」と声を弾ませる。カー用品店の主要客は20~30代の男性が中心だが、「女性や高齢者など幅広い層が足を運んでいる」(イエローハット)。

ETC車載器の主な価格帯は9000円から1万5000円。今回の助成によって4輪車では、そのうち5250円が政府から支給される。ETC助成制度は3月末で期限切れとなる見通しだが、その後も2年間はETC搭載の車両に限って高速道路料金が大幅に下がる。地方の高速道路では、普通車以下の土日祝日の高速料金が一部を除いて上限1000円となる。一連の値下げ効果によって、「今後もETC車載器の売れ行きは高水準を維持し、タイヤやバッテリーなどの販売も増えるだろう」(イエローハット)と業界は期待を寄せる。

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