「GAFA+X」が名門大学と組んで起こす世界の変化 コロナ後において若い世代に託される期待
『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(スコット・ギャロウェイ 著、渡会圭子 訳、東洋経済新報社)が世界的ベストセラーとなってから、3年の歳月が経過した。
多忙な日常を送る現代人にとって、3年は“あっという間”かもしれない。が、少なくとも2018年から2021年に至る3年に限っていえば、事情は大きく異なるだろう。
言うまでもなく、この期間にわれわれはコロナ禍を体験することになったからだ。
そういう意味では、前著で「GAFA」という言葉を定着させたギャロウェイ氏が、新刊『GAFA next stage ガーファ・ネクストステージ:四騎士+Xの次なる支配戦略』(スコット・ギャロウェイ 著、渡会圭子 訳、東洋経済新報社)を著すにあたって新型コロナによる影響を大前提としているのは、むしろ当然なのである。
生命体の存在で知られる唯一の天体で、その時間が通常に戻ったとき、ビジネス、教育、そしてわれわれの国ではどのような変化が起きているだろうか。
以前よりも人々は思いやりにあふれ、経済は繁栄しているだろうか。それとも人々は2度とパンデミックが起きないことだけを願うだろうか。これから“以後”の世界をつくり上げるとすれば、私たちに何ができるだろうか。(「イントロダクション」より)
パンデミックはビッグテックへ有利に働く
ギャロウェイ氏はパンデミックが大企業、なかでもビッグテックへ有利に働くと確信しているという。ちなみにGAFAの後を追う「+X」として紹介されているのは、マイクロソフト(テクノロジー)、エアビーアンドビー(観光・ホテル)、ネットフリックス(動画配信)、ショッピファイ(小売り)、スポティファイ(音楽)、テスラ(自動車)、ツイッター、ティックトック(SNS)、ウーバー(配車サービス)などなど多種多様。
「ディスラプターズ(既存のビジネスモデルを破壊する企業)」であるそれら「四騎士+X」が、さらに強力に世界を変えるであろうということを、さまざまな角度から(ウィットに富んだ表現を用いて)解説しているのである。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら