攻撃的な人の「態度を軟化」させるある言葉 高圧的な態度は「自信のなさ」を表している
説得力がみるみるアップする一言とは?
「論より証拠」と言うように、相手を効率よく説得するためには客観的なデータを持ち出すのが有効、というのは聞いたことがあるでしょう。それこそみなさん日常のお仕事の中で、営業の売り文句、プレゼン資料、企画書などの作成時には、説得力のありそうなデータを求めて、日々奮闘なさっているかもしれません。
でも、自分の意見をオドオド言って、相手の判断を待つだけでは、不十分。リュックサックにせっかく荷物を詰め込んで、フタを開けっ放しにするようなもの。あともう一言、最後のツメが必要なんです。
提案や依頼のときは必ず、「~だから、○○」というのを忘れないこと。
「この件は譲れないのですが……」で止めないで、「ですので、ぜひ今回はこの方針でお話を進めさせていただきたいのです」。それが、最も強く相手の気持ちを導く言葉になるのです。あなた自身が迷っていては、相手の心は動きません。
そもそも人は、説得のときにどうして中途半端な暗示の言葉で終えてしまうのでしょうか。その理由はたった1つ。
自分に自信がないからです。
「僕が強引に主張しても、本当はNOかもしれない。無理強いしているだけかも……」そんな気持ちを抱えるのが怖いから、つい結論は言わず、あえてニュートラルな状態にして、相手に決断させてしまいます。言い換えれば、相手が自主的に自分の都合に合わせてくれることを通して、同時に自分の自信回復も行おうとしているわけです。でも、それでは成功率は上がりません。
大切なのは、意見を述べる瞬間は、あえて自分に迷いを持たないこと。いったんムチを握ったら、最後まで手をゆるめてはダメ。とどめの一撃で、相手をあなたの用意した結論まで確実に追い込んであげてください。中途半端な言い方では、気持ちもムチも重く感じるもの。あなただけの想いを、もう一度強く硬く握り直してみましょう。