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イーロン・マスクAI会社の環境汚染に住民が怒り 公害の悪化に電力不安、「信頼が存在しない」

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テネシー州メンフィスで何が起きているのか。

(写真:Whitten Sabbatini/The New York Times)

世界一の富豪イーロン・マスクが、世界最大のスーパーコンピューターになると主張するものを構築している。その電力消費量は10万世帯分に匹敵。

テネシー州メンフィスにあるこのスパコン施設は、近隣住民から問題視されている。

運び込まれた大量のガス発電装置

同プロジェクトはマスクのAI(人工知能)企業「xAI(エックスエーアイ)」のもので、550エーカーを超える広大な敷地に建つ古い製造工場の中で進められている。

7月にこの場所で稼働を開始する前、xAIはその電力需要を満たすために、天然ガスを燃料とする移動式発電装置約20基をトレーラーに載せて運び込んだ。

すでに石油精製所、製鋼所、化学工場を抱えるこの重工業地域の住民たちは、xAIの進出でプラスになることは何もないと考えている。すでにスモッグに包まれているこの地域の公害はマスクのプロジェクトでさらに悪化したと、住民たちは強く主張している。

「1年のうち、外出すると健康によくない日の数がどんどん増えている」。生まれたときからxAIの施設に近い地域に住んでいる環境擁護団体MCAP(汚染に反対するメンフィス・コミュニティ)の会長ケショーン・ピアソンは、そう話す。

これまでのところ、xAIはこのメンフィスの施設を使って、何千台もの高性能コンピューターサーバーから成るネットワーク上でAIモデルを開発している。そのモデルの一部は、マスクが所有するソーシャルメディアプラットフォーム「X」のデータで訓練される。

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