ロシアを支える中国だが、北朝鮮のウクライナ派兵で国益をめぐり対立が生まれている。
ロシアのカザンで10月22日から24日にかけて、BRICS首脳会議が開かれた。本来のメンバーである5カ国に加え、今回からアラブ首長国連邦、イラン、エチオピア、エジプトの4カ国が正式メンバーとして参加した(サウジアラビアは加盟見込みだが国内手続きが未完了)。
BRICSはさらに、今回から「パートナー国」というステータスを新設。アルジェリア、インドネシア、ウガンダ、ウズベキスタン、カザフスタン、キューバ、タイ、トルコ、ナイジェリア、ベトナム、ベラルーシ、ボリビア、マレーシアの13カ国が加わった。会議には30カ国以上が代表を派遣したという。
プーチンに恩を売ったのに面子丸つぶれ習近平
ウクライナ侵攻を首謀したロシアのプーチン大統領は、国際刑事裁判所から逮捕状が出されており、外遊もままならない。そんな彼の外交的成功は、中国の支援によるところが大きい。中国はプーチンの国際社会への再デビューを実現するため、昨年10月に北京で「一帯一路」高級フォーラムを開催してプーチンを招き入れ、他の8カ国の首脳との個別会談の場もつくった。今年5月には彼の単独訪中も認めた。さらに他方で、昨年からBRICS拡大を進め、多くの途上国にその仲間に加わるよう働きかけてきた。プーチンの国際復帰は、中国の奮闘がなければありえなかった。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら