アメリカのバイデン大統領がイスラエルに飛んだ10月18日、北京では「一帯一路」の10周年を記念する高級フォーラムが開かれていた。集合写真で習近平国家主席の隣に立ったのは、ロシアのプーチン大統領だ。
ウクライナ侵攻以降、外遊もほとんどできなくなった彼に、習が国際活動への復帰の道を開いてやった形だ。プーチンは北京で、中国以外にも8カ国の首脳と個別に会談した。
フォーラムでの演説で、プーチンは次々と「一帯一路」との接続計画を明らかにした。既存のインド洋航路に加えて、2024年からロシア沿岸の北極海航路を通年運用する。シベリア鉄道を拡張し、北極海航路と中国などを結ぶ南北ルートを通す。
中国の懐の中で生きるロシア
彼の訪中の直前、中ロ間では相互ノービザの団体渡航も再開された。ロシアは中国のシベリア進出にずっと慎重だったが、新たな国際環境を踏まえ、中国の懐の中で生きる覚悟を固めてきた。
中国は8月末に公開した地図の中で、中ロが2004年に東西等分で合意した大ウスリー島をすべて自国領と記載した。現在のロシアは異議申し立てもできない。
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