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「ブームに殺到する中国EV」を正しく恐れよ EV生産が爆発的に伸びる背景に旺盛な新規参入

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BYDのセダン型EVの運転席。EVユーザーは車内の快適性や娯楽性を重視する傾向が強い(写真:Getty images/Bloomberg)

9月13日、EU(欧州連合)の政策執行機関である欧州委員会は近年急速に海外輸出を伸ばしている中国製EV(電気自動車)への中国政府による補助金の調査に着手することを明らかにした。これに対して中国商務省は、証拠が不十分でWTO(世界貿易機関)のルールに合致していない、と激しく反発している。

両者の言い分のどちらが正しいのかはさておき、中国におけるEVの生産が爆発的に伸びているのは確かだ。この8月末、筆者は北京と天津を訪問し、中国のEVシフトに直面する日系の自動車部品メーカーの方から直接お話を伺う機会があった。

モデルチェンジのスピード感が違う

彼らによれば、中国のEVメーカーが脅威なのはまずモデルチェンジのスピード感で、標準的な日本車に比べて半年から1年短いスパンで新車種が投入されるという。

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