日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか 竹内整一著

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日本人はなぜ「さようなら」と別れるのか 竹内整一著

「さらば」「さようなら」とは、本来「然(さ)あらば」「さようであるならば」ということで、もともとは接続の言葉。大阪弁の「ほな」、東北弁の「せば」「だば」もまったく同じ言葉遣い。世界の別れの言葉は、「神の御許に」「またね」「お元気で」のほぼ三つのタイプに大別されるが、「さようなら」はどれにも属さない。これには「今日」を「今日」として生きれば、「明日」は「明日」でなんらかのかたちでつながってくる、といった思いや期待がこめられる、日本人の別れのあり方や死生観と重ね合う。

「さよなら史の厚さがいい人生かどうか」を決める日本人のあり方を、別れの言葉に託した著名人の思いを通じて精神史研究者が分析する。

ちくま新書 756円

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