「未納が増えると年金が破綻する」って誰が言った? 細野真宏著
経済解説で人気の作家による初の新書。投資心理、アメリカ経済と金融危機、日本の公的年金問題というタイムリーな3テーマを解説した。
社会問題を考える際に「数学的思考」が大切であると著者は強調する。それは論理性と、仮説と検証を繰り返すことの二つで、その駆使によって「『矛盾』などに素早く気が付くことができる」。
たとえば「未納が増え年金制度が破綻する」という議論がある。しかし未納者は7000万人の年金加入者の5%以下で、制度を揺るがすものではない。数学的思考で考えると世間には誤った議論が多い。勉強で思考力を磨き、「“分かったつもり”から抜け出す」ことが、現代の問題の解決に必要と訴える。
扶桑社新書 735円
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