スマホは成熟した今だからこそ進化が必要だ NuAns NEOは、最初の会議で方向が決まった
筆者が製品企画に加わったトリニティのスマートフォン「NuAns NEO」。現在、1月末の出荷に向け、作り込み作業は追い込みに入っている。
”追い込む”ためには生産パートナーとの綿密な作業が必要となる。本体の生産パートナーについては前回も少し触れたが、外装などデザインコンセプトを実現するための(パートナーとの)協業体制も最終的な製品の品質を決める上ではとても重要だ。
ということで、第1回に引き続き、このスマホがどのように誕生したのかをリポートする。2回以降は製品仕様の作り込みをどのような考え方で行ったかを紹介していくことにしたい。
最初の会議での仮称は「窓Pro」
チームがNuAns NEOプロジェクトにおいて、最初の本格的な企画会議をしたのは、2015年5月22日のことだ。”NEO”という名称はプロジェクトのコードネームでもあったのだが、実は最初の会議では”窓Pro”という仮称で呼んでいた。
パーソナルな仕事道具としての使いやすさを重視した商品にしたいと考えていたからだ。Windows Phoneの機能的特徴や、まだ日本ではスマートフォン用プラットフォームとして馴染みがないことなどを考え、20代後半から50代までの男性を主なユーザー層として想定。その中でも中心となるユーザーは、30代後半の仕事や趣味に対して積極的な人たちに据えて商品企画をスタートさせた。
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