二子玉川は波乱万丈44歳が漂着する街だった 「狂った街TOKYO」での自らの地位を悟る

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僕は千葉の出身なので、取り立てて明確な意思があって東京に固執してたつもりはありません。大学に入り就職するには東京が一番都合が良かった。

僕のようにあまり意識的ではなく東京にいつづけた人もいれば、地方から上京してきた人もいるでしょう。

たしかに満員電車は消耗しますし、通勤時間帯の田園都市線の乗車率はハンパないです。六本木とか都心の物件は狭いのにアホみたいに家賃が高い。

TOKYOは“狂った街”

そう、たしかにTOKYOは“狂った街”なんです。

それでも、東京は刺激的な人にたくさん出会えるし、世界一といえるほど美味しいレストランも多い。それなりに娯楽も楽しめますし、稼ごうと思えば秒速で1億稼げる可能性もあるんです。

東京にはそれだけ人を惹きつけ続ける魅力があるんだと思います。戦後一貫して東京は人口が増え続けています。2020年をピークに減少するという説もありますが、3.11があった2011年さえ他県からの転入超過で、人口が増え続けました。

みなさんもこの“狂った街・TOKYO”で自らの東京人生ゲームを続けてみてください。フリーザみたいなやつに出くわして、無力感に苛まれる日もあるでしょう。でもきっとそこには得難い経験が沢山あるはず。辛くなったときは、こんなやつがいたなって、僕のことを思い出してください。蒲田で掃き溜めのような人生を彷徨った時代があったこんな僕だって、その後悪くない人生を送っていますよ。

清春の胸からは、狂った街・TOKYOでのPASSIONが消えてしまったようですが、僕の東京でのパッションは消えちゃいません。この良くも悪くも狂った街を、味わい尽くしてやろうじゃないですか。

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