資産を築く第一歩は「収入>支出」です おカネの流れを記録して「見える化」しよう

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おカネの流れを見える化するためにも、家計簿をつけるといい(写真:liza5450/PIXTA)

おカネの法則、再開です。

今回のシリーズでは、目指せ5000万円をゴール設定とし、そのためにはどうすれば良いのかを、考えていきたいと思います。

さて、どうすればおカネが貯まるのでしょうか。

基本となる二つの不等式を頭に入れる

貯蓄作りの基本は、働くことによって得られる定期収入です。会社員の場合は、毎月のお給料がこれに該当し、この収入で日々の生活を賄います。食費、被服費、光熱費、教育費、娯楽費、交際費、家賃など、生活していくためにはさまざまな支出が発生します。いくら収入が多くても、これらの支出が収入を上回る状態が続いていたら、いつまで経っても貯蓄はできません。なので、本気でおカネを貯めようと考えている方は、

<不等式1>  収入>支出=貯蓄
<不等式2>  収入<支出=貯蓄の取り崩し=借金

という2つの不等式を、まずは頭に入れておいて下さい。これはもう万物の法則といってもよいでしょう。「収入>支出」という不等式が、おカネを貯めるためのすべてです。収入が支出を上回っていれば、自然と貯蓄は増えていきます。

しかし、逆に支出が収入を上回る状況が続くと、貯蓄が出来ないだけでなく、むしろ貯蓄の取り崩しが進み、その貯蓄さえもが底を尽いたら、あとは借金をするしかなくなります。多重債務者への道をまっしぐらというわけです。なので、個人がある程度の財産を築こうと思ったら、収入を増やす一方で、支出を減らす努力が必要になります。

まあ、当たり前の話ですね。

ただ、もうひとつおカネを貯めるために留意する点があります。それは、おカネの流れをきちんと見える化すること。単に収入を増やそう、使うおカネを減らそうとするだけでは貯まりません。月々の収入がいくらあり、支出も何にいくら使っているのかをしっかり記録することが大切です。

たとえば会社は、事業を通じて得た売り上げから、事業にかかる費用を差し引くことによって、損益がいくらになったのかを常に計算しています。費用は、材料費や従業員の賃金、広告費、交通費など、事業を行うのにかかった経費のことです。これらを売り上げから差し引くことによって、損益が算出されます。

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