決定版!平均年収「九州沖縄96社」ランキング 1位RKB毎日放送1218万円、地銀目立つ

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九州の中心都市、福岡・博多の空撮(写真:at / PIXTA)

2016年が始まった。今年は昨年よりも年収を増やしたいと考えている人も多いだろう。

東洋経済オンラインは『会社四季報』(新春号が発売中)でも掲載しているデータを活用して、全上場企業約3600社を全国7地域(北海道・東北、東京除く関東、東京、中部、近畿、中国四国、九州沖縄)に分けた平均年収ランキングをまとめた。

『会社四季報』2016年新春号では、全上場企業の平均年収、平均年齢のほか各種基本情報を記載。画像をクリックすると、アマゾンの販売サイトにジャンプします

これまで「近畿528社」「中部394社」「中国・四国101社」をこれまで配信してきたが、第4弾として九州・沖縄地方(福岡、長崎、熊本、佐賀、大分、宮崎、鹿児島、沖縄の各県)に本社を置く上場企業96社のランキングを公表する。

本社の所在地は『会社四季報』2016年1集(12月発売)の本社欄に掲載した実質上の本社を採用。その他のデータは2014年9月期~2015年8月期の有価証券報告書に掲載された値を用いた。従業員数は連結ベースを優先しし、平均年齢と平均年収は単独とした。

九州・沖縄地方で第1位はRKB毎日放送の1218万円。福岡県に本社がある民間の放送局で、テレビ・ラジオを兼営している。全国対象のランキングだとあまり目立たないが、中部地方と同様に民放の地方テレビ局は地方の中で年収が相対的に高い業種の定番だ。

ふくおかFG、西日本シティ銀など地銀目立つ

2位のふくおかフィナンシャルグループは879万円。横浜銀行と東日本銀行が経営統合しコンコルディア・フィナンシャルグループが誕生するまで、地銀で最大手だった。九州では、肥後銀行と鹿児島銀行が経営統合して九州フィナンシャルグループを設立するなど、地方銀行の再編が続いている。地銀は西日本シティ銀行(13位)、佐賀銀行(15位)、十八銀行(19位)、宮崎銀行(22位)など、ほかの地方都市と同じく、相対的に給与水準の高さが目立つ。

3位は三井松島産業の859万円。柱は豪州生産、輸入販売などの石炭事業で、豪州以外の権益も拡大しているが、かつて戦後の石炭産業衰退で炭鉱事業を縮小。2001年には池島炭鉱を閉山し、2000年代前半は無配が続くなど、苦境の時期があった。

一方、池島炭鉱閉山と同時に、海外石炭の輸入に転換したことが奏功し、その後は業績を回復。2007年3月期に復配し、その後も安定した配当を続けている。従業員への給与も一時期は切り下げたとみられるが、苦境を脱し、安定した収益基盤を得てきたことから徐々に給与水準を引き上げているとみられる。

ちなみに、九州で従業員数が最も多かったのはTOTO(平均年収ランキング10位)だった。 

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