就活に役立つ!「会社四季報」使いこなし術【第7回】--アナタの評価は投資家と同じ?時価総額で分かる会社の値段
会社の大きさ、主要な事業内容、海外展開、儲けの度合い、給料の多寡、財務体質の健全性--。実際に志望する会社を選ぶ際には、実に多くの情報に触れ、さまざまなモノサシ(評価基準)を複合的に見ていかなければならないことが分かってもらえてきたと思います。一口に会社選びといっても、実際にやってみると本当に奥が深いです。
今回は就活生の皆さんに、「会社四季報」とは切り離せない株式投資家の視点からの会社の評価について解説したいと思います。とくに自分なりの分析で会社選びが進んでいる就活生にとってみると、自分と投資家の目線がどう違うのかということを考えてみると、また新しい事実に気がつくかもしれません。
「会社四季報」には就職活動に役立つ情報がたくさん詰まっていることは、これまでいろいろと解説してきましたが、会社四季報はもともと「株式投資のバイブル」と呼ばれ、株式投資家に長らく親しまれている季刊誌です。前回までの連載で解説してきたようなさまざまな情報は、投資家ももちろん見ています。それらの情報に加えて、業績(売上高や利益)の動向なども加味したうえで、どの会社の株式を買うのか、はたまた売るのかを判断しているのです。
第1回のおさらいでもあるのですが、「会社四季報」に掲載されている企業は約3600社。掲載されている企業は、すべて株式を一般の投資家でも売買ができるようになっています。これを上場企業といいます。そして、上場企業の株式にはすべて値段がついています。これを「株価」と言います。この株価こそが投資家の評価そのものです。
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