就活に役立つ!「会社四季報」使いこなし術【第7回】--アナタの評価は投資家と同じ?時価総額で分かる会社の値段

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ただ、注意しなければならないのは、株価の絶対額がその企業の評価そのものではないということです。というのも株価とは、その会社が発行している株式1株当たりの値段。発行している株式の数をすべて足し合わせた「発行済み株式総数」の存在を忘れてはなりません。そこで出てくるのが「時価総額」という考え方です。

時価総額は「株価×発行済み株式総数」で割り出します。つまり、その会社を買い占めるとしたらいくら必要なのか。株式市場で投資家によってつけられた企業の価値そのものを示すのです。

たとえばA社の株価が5万円、B社が5000円としましょう。そしてA社の発行済み株式数が100株、B社が1万株だったとします。時価総額はA社が「5万円×100株=500万円」、B社が「5000円×1万株=5000万円」となります。単純な株価はA社のほうが高いですが、時価総額で比べるとB社のほうが圧倒的に大きいのです。

ちょうどこの連載を書いている8月20日に、「iPhone(アイフォーン)」や「iPad(アイパッド)」で有名な米アップルの時価総額が、これまでの世界最高を更新したとのニュースが飛び込んできました。

アップルの20日時点における株価は665.15ドル。これに発行済み株式総数を掛け合わせると6230億ドルにも上ります。これまでは「ウインドウズ」で有名な米マイクロソフトが1999年に記録した6189億ドルが最高でした。アップルの時価総額は日本円に換算すると約49兆円(!!)です。理論的には日本の国家予算の半分以上に当たる金額を用意しないと、アップルを買い占められないということです。

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