常見:売り手市場というだけでなく、女性の活躍、オリンピック、グローバル化など社会の変化が就活にも影響を与えているわけですね。ところで、「ユーキャン新語・流行語大賞」にもノミネートされた「オワハラ」ってありました?
4年生全員:ありました!
常見:全員同時でしたね……。
女子学生C:最初に内定が出たベンチャーでありましたね。「これで就活は終わりにしてね」と言われて、内定承諾書に捺印しました。辞退をしたときはかなり強く「どうして?」と聞かれましたね。本社に呼び出されて、ガチンコ対決でした。普段は優しい女性が1人なんですが、もう1人恐喝係の男性が。
常見:恐喝係!
女子学生C:たぶん幹部クラスの方で。たくさん嫌味を言われて、私の発言をその場でパソコンに記録するんです。レコーダーは使わなくて。「約束破った」「その職業は将来性ないよね」などと言われました。最後は「今回はご縁がなかったですが、また何かご縁があったら」という内容のメールがきましたね。そこは内定先と比べるとお給料が2倍以上だったのですよ。「なんでその企業辞めたの?」と聞かれました。
女子学生A:どこからがオワハラなのかという問題はありますね。私の場合は、相談したくてもできませんでした。内定が出ていたシンクタンクは8月1日に内々定承諾書にサインしました。その後、辞退するとき「もう破棄できないからちょっと来い」「信用毀損だ」「仲間だと思っていたのに」などと言われました。でも、電話で意思を伝えたら「わかりました……」という返事でしたが。大手損害保険会社はさらりと受け入れてくれました。損保は消費者もお客さんですから。B2Cの方が優しいと感じましたね。
女子学生B:私もそうですね。ある内定先は、相談に乗ってくれました。「納得いくまで話そう」と言われ、その優しさに「もうちょっと考えます」と言ってしまったのですが、最終的には「ほかのところで頑張っていきたいと思います」と伝えました。あとから考えると、たくさん採用していて余裕があったんだなとも思いますが。サービス業ですから、サービス精神があるのかなとも感じました。
理想の就活時期はいつか?
常見:ところで、就活時期の見直しが確定的となり3月に採用広報活動スタート、6月に選考解禁となり、選考時期が今年度と比べると2カ月前倒しになりました。3年生の皆さんの場合、就活はもう始めています?
女子学生D(慶応義塾大学文学部3年生):インターンはしています。周りにはもう食品メーカーや大手ネット企業の内定を持っている人もいます。あと、外資系の消費財メーカー、IT企業、マスコミは早いですね。先輩で夏のインターンから始めた人は1年かかったわけですから。長いのもどうかと思います。私は早く就活を終わらせて、卒論に集中したいです。
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