「理想の就活時期」って結局は一体いつなのよ 学生が赤裸々な本音語る、ぶっちゃけ座談会

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女子学生C(早稲田大学文学部 マスコミ内定):私の内定先は選考が短かったですね。記者職志望のほかの学生はアルバイトやインターン経由ですでに決まっていました。インターンといっても個別のゼミに声をかけて行われる規模の小さいものですね。3月にベンチャーから内定が出たのですが、4月に入院してしまって……。長いような短いような感じでしたね。

男子学生A(早稲田大学教育学部 専門出版社内定):僕は大手を受けたわけではなく、小さい会社をバラバラと受けました。受けながら、出会った人と大変だねって話しているうちに終わりました。期間はみなさんと同じか長いくらいですが、いつがつらいとかはなかったですね。

常見:今日、集まった学生の皆さんの声をまとめると、総じて長かったというか、ペースがつかみにくかったなと。企業も学生も、周りの動きをかなり気にしていたのではないかと思うのです。内定を正式に通知するという意味で、大手が意外にルールを守ったことで、フライングした企業はひっくり返されたような格好になりましたね。

売り手市場?オワハラ?

常見:2016年度の話題はなんと言っても、就活時期繰り下げだったわけですが、ほかにも論点はあると思うのです。たとえば、売り手市場化ですね。リクルートワークス研究所が春に発表した新卒の求人倍率は1.73倍。ただ、就活時期繰り下げによる混乱もあり、辞退を予想して多めに内定を出した企業もあったので、実際の求人倍率はそれ以上だった可能性もあります。

女子学生A:売り手市場だなあとは感じましたが、それ以上に女性を採りたいんだなというのは感じました。

常見:時代は女性の活躍だと。女性活躍推進法も成立しましたしね。

女子学生A:金融は女性総合職を増やしたい流れがあったので、優遇されているなと感じました。私が受けていた金融機関は、自分の大学出身の女性総合職があまりいなかったので、インターンで知り合った早稲田出身の女性がリクルーターでした。だから、「どういう学部なの?」というところから聞かれたりして。向こうから電話がかかってきて、積極的な採用姿勢を感じましたね。

女子学生B:女子大はリクルーターがつかないのが普通なので、聞いていて新鮮な話です。

女子学生C:まわりを見ていると今年はリクルーターが多かったなと思います。文学部以外は、ですけどね。文学部はリクルーターがつかないんですよね。

常見:「早稲田内格差」という奴ですね。文系は政経と法などを中心にリクルーターをつけるのですよね。企業にもよりますが。リクルーターは大学、学部による格差が明確ですが、こういう局面だと大学出身者以外の社員も使って、幅広くつけたりしますね。

女子学生C:マスコミに関していえば、オリンピックに向けて一般の記者の人数を増やしているなと感じました。

男子学生A:ほか、留学している人は圧倒的に強いと感じました。それは大学や学部に関係なく、です。早めに内定を出していた感じですね。

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