12年連続で就職率90%超 日本女子体育大学の手厚いキャリアサポートとは?
熱戦の続くロンドンオリンピック。日本女子体育大学からは新体操の田中琴乃、サッカー女子の岩清水梓(OG)など4人の学生・OGが出場している。日本女子体育大学の卒業生の就職先と言えば体育教員というイメージが強い。
たしかに、かっては卒業生の多くが体育教員という時代もあったが、現在は商社、メーカー、金融といった一般企業に加えて公務員などさまざまな分野に就職している。就職者の内訳は25%が教員、60%が一般企業、その他公務員などが15%となっている。
就職氷河期といわれる一方で、同学の就職率は高く、なんと12年連続して90%を超えており、2012年3月卒の学生は99.2%だった。
同学が本格的にキャリア教育に取り組み始めたのは2001年のこと。就職課(当時)と教員の就職委員会が連携して「進路と学生生活のためのサポートプログラム」を策定し、学生が早めに進路を意識して、明確な目的意識を持って学生生活を送る体制を整えたのだ。
またキャリアセンターの改装も行った。現在では、個別面談用の部屋が用意されているほか、有資格のキャリアカウンセラーが5名常駐している。キャリアセンターの窓口は広く、職員の机といすはすべて窓口を向いており、職員が学生に気軽に声をかけることができる。
スポーツの世界では、1人のアスリートをさまざまな専門スタッフがチームとなってサポートする。これと同じように同学のキャリアサポートは、教員、キャリアセンター職員、カウンセラー、外部講師、OGらがチームのようになって学生1人1人をサポートする。
■カウンセリング用の個室も完備