キヤノンがついにミラーレス一眼デジカメ参入、カメラ王者の皮算用

キヤノンがついにミラーレス一眼デジカメ参入、カメラ王者の皮算用

カメラ最大手のキヤノンはミラーレスカメラを9月中旬に発売すると発表した。

ミラーレスはデジタル一眼レフのミラー構造などを取り除いて小型・軽量化したレンズ交換式カメラだ。新製品の「EOS M」は、一眼レフのエントリーモデルの最新機「EOS Kiss X6i」と同じ1800万画素の大型センサーを搭載しながらX6iより重量は5割近く軽く、価格も標準レンズ付きで約8・5万円と1・5万円ほど安い。

ミラーレスは2008年に初めて登場して以来、高画質で持ち運びに便利なことから、若者や女性を中心に人気が高い。今や国内のレンズ交換式カメラにおいて、一眼レフ対ミラーレスの割合は6対4となるほど存在感を増している。

キヤノンが狙うのは、コンパクトデジタルカメラからのステップアップ需要と交換レンズによるユーザーの囲い込みだ。

コンパクトは競争が厳しく採算が低下している。対して、市場が拡大しているミラーレスはコンパクトより価格が高いうえ、交換レンズはキヤノンのミラーレスにしか装着できないため、顧客が本体を買い替える際にキヤノンの製品が選ばれやすくなる。また、EOS Mは別売りのマウントアダプターを装着することで、60種類以上あるキヤノンの一眼レフ向け交換レンズも装着できることも売りにしている。一眼レフのレンズを使ってもらい、「最終的には一眼レフに移ってもらいたい」(佐々木統・キヤノンマーケティングジャパン専務)との期待があるほか、キヤノンの一眼レフユーザーのサブカメラとしての需要を見込む。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • おとなたちには、わからない
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
省電力・広域通信“0G”の衝撃<br>IoT化の隠れた主役LPWA

低速ながら電池で数年動くほどの省電力で、基地局から10km以上もの広域通信が可能。 LPWAという通信方式は超高速の5Gとは対極で、関係者に「0G(ゼロジー)」と呼ばれています。検針やモニタリングなど静かな普及の現場を取材しました。