就活に役立つ!「会社四季報」使いこなし術【第3回】--3つの数字で会社の大きさを測ろう
「連12.3」とあるのは「12年3月期の連結業績」を示しています。連結とはその会社だけでなく、子会社、孫会社といったグループ企業全体のことで、12年3月期は11年4月~12年3月までの直近1年間のことを示します。つまり、過去1年でどれぐらいの商売をしておカネを稼いだかということが、売上高に反映されているワケです。ちなみに「単11.12」とあれば、グループ会社のない単独企業が11年12月までの1年間でどれだけ稼いだかという数字を示しています。
売上高の観点から自動車大手の規模を比較してみましょう。12年3月期を取り出してみました。
○トヨタ自動車 ・・・18兆9936億円
○日産自動車 ・・・ 8兆7730億円
○ホンダ ・・・ 8兆9368億円
○マツダ ・・・ 2兆3256億円
○三菱自動車 ・・・ 1兆8284億円
だいたい総資産と比例するのですが、日産のほうが総資産が大きいのに売上高はホンダが若干勝るというような現象も起きます。必ずしも資産規模と売上高がぴったりとは比例しないということがわかります。
そして自動車メーカーの売上高は日本でも屈指ですが、「会社四季報」に掲載されている上場企業の中には、年間の売上高が数億円や数十億円といった比較的、中小規模の会社もありますので、業種・業界内での位置づけも含めて調べてみましょう。
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