これまでの学生時代に、教授や両親、先輩から言われたことをやるだけで良しとし、目標志向的な生活をして来なかった学生がいます。
こうした学生は、エントリーシートの中に「今まで一番力を入れてきたことをご記入ください。また、その際に立てた目標や解決すべき課題についてどのように取り組んだのかについても記入してください」といった設問を見たとき、「自分は、自主的な取り組みをしてこなかった」と初めて気づくことがあります。
そうした際に、陥りがちなことは、「今からエピソードづくりに取り組んでも遅い」といった理由で、実際に行っていないことを行ったように創作することです。
しかし、それは、徒労に終わります。人事担当者の目は節穴ではないからです。また、1~2回の若手社員との面接では気づかれなかったとしても、数次の面接の中で誤魔化しきれるものではありません。
エピソードを今から新たに作り出そう
実は、遅くとも年内にエピソードの重要性に気付いたならば、新たにエピソードを作ることは十分可能です。実際に私がこれまでコーチングした学生の中には、1月に新たなサークルを立ち上げて、4月からの面接でそのことを伝えたら好評であった人がいます。
また、2016年卒採用の面接においても、8月の面接時に3月から始めた取り組みを中心に話したところ、面接官の心を捉えたといった事例がありました。
体育会の学生のほとんどは、4年の夏から冬まで部活を継続する中で就活を行います。そして、面接官の受けのいい話題は、同時期に取り組んでいる「旬の部活での取り組み」なのです。
2017年卒の多くの就活生にとって、面接本番は2016年6月1日以降です。4月は、部活、サークル、ゼミ、研究室、アルバイトにおいて学年が繰り上がると同時に、新人を迎える「変化の時」です。
「変化のある時は、自主的に物事に取り組むチャンス」でもあります。「エピソードが不足している」と実感している方々は、これからエピソードを作るべく新たな取り組みを開始してください。新しい取り組みに遅すぎることは決してありませんから。
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