面接官の心に刺さる「自己PR」3つの鉄則! 大学3年生が今この時期にやるべきこと<3>

✎ 1〜 ✎ 67 ✎ 68 ✎ 69 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

2点目は、「1人で打ち込んだのか、周囲を巻き込んで打ち込んだのか?」を確認したいということです。「1人で打ち込んだ」のでは、面接官を満足させることはできません。

学生さんの中には、「卒論や学業」「資格習得」のために自分ひとりで時間をかけて頑張ったことを打ち込んだ内容として話す人がいますが、そうした内容では面接官の満足度は低くなることを理解してください。仕事は、どんな仕事であれ、一人で打ち込んでやるものではありません。

3点目は、「コンピテンシー(行動の特徴)レベル」をチェックしたいということです。一般に人の行動は、レベルの低い順に「レベル1:言われたからやる行動」「レベル2:当たり前の行動」「レベル3:主体的・自主的行動」「レベル4:環境や状況を変える課題解決行動」「レベル5:パラダイム転換行動」の5レベルがあります。

面接官は、特に「レベル4」の行動をとれるか否かに関心を寄せています(レベル5の行動発揮が見られる学生はほとんどいないため)。そのため、「打ち込んだこと」の内容には、レベル4の行動が見られると評価が高くなります。

説明するエピソードは3種用意

「学生時代に、いちばん打ち込んだことをお話しください」という会社もありますが、ある領域で「打ち込んだこと」について詳しく質問された後に、他の領域で「打ち込んだこと」についても聞かれることがあります。

例えば「部活動」でコンピテンシーレベル4の行動を発揮した学生は、アルバイトでも同じレベルの行動が見られるかどうかを面接官は気にするからです。そこで、入社後に、活躍・貢献できることを面接官に認めさせるためには、エピソードを3分野、最低でも2分野で準備することをお勧めします。

そして、その際には、「学業分野」(ゼミ・研究室・小集団での授業)でのエピソードを準備することは必須であると心得てください。理由は、最近の傾向として、学業への取り組みを重視する会社が増加しているからです。実際に私が就活指導で接している学生さんの中には、「学業の取り組みしか聞かれなかった」という学生も少なからずいます。

次ページ創作したエピソードはすぐ気づかれる
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事