「しくじり先生」出演者はなぜ愛されるのか? 制作陣が語る、しくじりを"転換"する秘訣

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北野:ただ、しくじった話のなかには相手のせいと思えるエピソードもあります。でも、それを自分のしくじりではないかといま一度考え直してもらっています。しくじりは全部自己責任だと。そうしたほうが笑いも起きやすいです。

——つまり、打ち合わせの段階では相手のせいにしていることでも、収録までの間に自分のせいにしていくステップがあるということですよね。

北野:そうです。話し合って、できる限り自分のせいにしていきます。ただ、完全に相手が悪い場合もあるじゃないですか。それは収録では言わないようにします。その話はせずに、自分も悪いところあるなという部分に関しては100にして表現する。だから、愛されるんです。

強烈なインパクトを残していく、しくじり先生たち

——多くの方が出演していらっしゃると思いますが、印象に残っている方は?

金井:これをきっかけにいろんな番組に出ている人は多いですよね。

北野:(元猿岩石の)森脇さんはヒドイです。芸能界に復帰しないと言っていたのに復帰しちゃって(笑)。授業にきたとき、すごくウケたから、やっぱり芸能界いいなって思ったんですかね。でも、森脇さんは芯が通っています。「流されやすい」っていう芯。

よい意味で脱皮したのは、オリエンタルラジオの中田さんです。誰もが中田さんはプライドが高いと思っていたのですが、言えていなかった。飲み会でチラッといじりで言われたことはあっても、真っ向から「天狗だったよな」とは言われない。それを本人も薄々気づいていました。それをしくじり先生で、本当に全力で消化してくれて、中田さんも「この授業がきっかけで変われた」と言ってくれて、今でも偉人伝で時々授業してくださっていますし、よい関係が続いています。

あと、僕自身の分岐点となった回でいうと辺見マリさんの洗脳の回です。僕自身、お涙頂戴が嫌いで、感動の連続は嫌なので、どうしようかなと思ったときにパッと浮かんだのがサスペンスでした。

これは答えになってないのかもしれませんが、深夜でやっていた頃は、純粋におもしろいものや笑えるものをつくりたいと思っていました。それがゴールデンになってから、エンタメにしようと考えを改めたんです。エンターテインメントなら、笑いもできるし、感動もできる。いろいろな感情が混ぜこぜでグワッとくる番組にしようと思ったんです。

そういう意味でいうと、辺見マリさんの回は本当に重いサスペンスの2時間ドラマを観ている感覚になってもらいたいなと思って作っているから、そんなに笑いも入ってないんです。辺見さんは、「私みたいに洗脳される人を増やしたくない」という思いで本当にやってくれたので、とてもよい授業になりました。

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