環境車台頭がせかす部品会社の「脱自動車」

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人材育成などが課題に

自動車分野とはまったく異なる分野に独自技術を水平展開する動きも出始めている。

日本ピストンリングは独自の合金技術を生かし、医療用部材への参入を準備する。同社はエンジン部品の開発で培ったノウハウをテコに3年ほど前から医療用部材の開発に着手。その第1弾として、12年後半に歯列矯正具用の部品の販売を始める。

さらに今後は、血管を広げる「ステント」や動脈瘤の治療器具など、より高度な技術が必要とされる医療用部材の商品化も目指している。

これまで、体内で使用される金属としては、プラチナが多用されてきたが、同社が活用するのはチタンとタンタルの合金。自動車部品向けに試作したものの、製品化には至らなかった素材だ。毒性が低い点やレントゲン撮影時の視認性に優れていることに加え、プラチナ価格の数十分の1程度でコストを十分に抑えることができる。ステントなどの製品化は3~5年後の予定で、「医療用部材はすぐに利益貢献するものではないが、自動車部品に加え、新たな収益柱に育てていく」(高橋重夫社長)と意気込む。

日本電産トーソクも、電磁弁の自動車分野以外での展開をもくろむ。

電磁弁は、空気や水の流体を止めたり、流れの方向を切り替えるもので、同社はディーゼルエンジンで使用される電磁弁を生産。ただ、電磁弁は自動車用のみならず、エアコンやウォシュレットなどさまざまな電化製品にも使われており、同社も2年前から自動車以外にも使える電磁弁の設計を始めている。

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