太平洋の深海に生じた異次元の裂け目から次々と出現する巨大怪獣(=KAIJU)に対する地球代表は、2人組みの兵士が体内で精神リンクしながら操縦する巨大ロボット。
あらゆる場面で日本の怪獣ものロボットものへのオマージュを感じさせるが、さすが(巧みに)しっかりデル・トロ風味で料理されている。
海底の割れ目からは、徐々にカテゴリー度の高い(より強力な)KAIJUが現れ、チャーリー・ハナム&菊池凜子組ロボットを苦しめる。ストーリーを気にせず(苦笑)、終始繰り広げられる激しいバトル=VFXをひたすら楽しむSFアクション作だ。
本来なら文句なしにマンスリー・アワードだろうが、通常なら映画3本分のストーリー展開(「惑星クリプトン消滅までのエピソード」「幼い頃から超人的なパワーを秘め持つクラーク・ケントの((あえて力を封印した))孤独な少年時代」「クリプトン星唯一の生き残りである最凶の侵略者ゾッド将軍率いる反乱軍との、人類の存亡を賭けた闘い」)がなされる超大作は、少々“詰め込み過ぎ”を感じた。
確かに観たことのない(?)迫力満点のVFX映像の連続に、興奮しっぱなしで充分楽しめはした。ケビン・コスナーにラッセル・クロウと、脇役陣も超豪華!
(文:たかみひろし/音楽・映像プロデューサー、『モノ・マガジン』2014年2月16日号掲載記事を一部加筆・修正)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら