中学生がピザを食べて病院搬送…実は恐ろしい「急性塩中毒」の正体。高血圧だけじゃなかった塩の摂りすぎの問題とは【医師が解説】

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塩中毒について、医師が解説します(写真:shige hattori/PIXTA)

先日、「食塩の過剰摂取」による事故がニュースで報じられました。中学校の調理実習でピザを食べた複数の生徒が体調を崩し、病院へ搬送。その原因が食塩の摂りすぎだった、というものです。

多くの人にとって食塩は「高血圧の敵」であり、なるべく摂取を減らすべきものという認識ではないでしょうか。しかし今回の件で、食塩の摂りすぎは高血圧だけでなく、いわゆる“塩中毒”を起こす危険があることも、多くの方が知ることとなりました。

塩(ナトリウム)の役割

食塩の主成分であるナトリウムは、細胞の機能を維持し、神経や筋肉が正常に機能するために働いており、生命をつなぎ止めるために欠かせない電解質(塩やカルシウム、亜鉛といったミネラルが水に溶けて、イオン化した状態)です。

問題となるのはその量で、血液中の濃度バランスが多すぎても、少なすぎても体は深刻なダメージを受け、ときには数時間で死に至ります。

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