確かに、ビジネスシーンで不用意に相手の身体に触れることは望ましくありませんが、それが重大事案とされてしまうのも温度差ゆえです。
価値観のアップデートは必要ですが、残念ながら、全員が同じ速度で変化できるわけではありません。そのギャップが、逆ハラスメントのきっかけとなることもあるのです。
3.ITやAIスキルの逆転が生む若手からのハラスメント
ITリテラシーにおいて若手が優位に立つことは、現代の職場では珍しくありません。
しかし、その優位性を武器として使い、上司に対して故意にマウンティングを行う若手も存在します。
例えば、上司が資料作成の操作方法を確認しようとした際、若手がわざと聞こえるようにため息をつく。
あるいは、操作を教える場面で、「これ、普通の人なら知ってますよ」「何度も説明してますよね」などと、明らかに相手を貶める意図を含んだ言い方をするケースも。
さらに悪質なケースでは、上司が困っているのを見てわざと放置するなど、スキル優位を利用した攻撃的な態度が見られることもあります。
上司側も、自分に知識不足があるからそうした態度をたしなめられず、たとえ、反論できたとしても「感情的に叱責された」と若手が訴え、結果として上司が行為者として扱われる可能性があるのが由々しき問題です。
職位の上下にかかわらず、何かしらの優位性により逆転現象が起きやすい構造が生まれるのです。
逆ハラスメントがもたらす“4つのリスク”
逆ハラスメントは、単なる個人間のトラブルでは終わらず、組織全体に深刻な影響を及ぼします。
1.指導が萎縮し、育成が止まる
「何を言っても訴えられるかもしれない」という恐怖が、管理職や上司の動きを止めてしまいます。ゆえに若手が育たないという悪循環になります。
2.コミュニケーションが減り、ミスが増える
誤解を避けるために会話を控えるようになり、必要な情報共有すら滞るようになります。


















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