「ユニクロは"狂気"の会社」 『ワークマン』ヒットの仕掛け人が語る「ユニクロの背中ぐらいは見たい」の"真意"

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――なぜ暑い国なのでしょうか。

日本でも人気が高い、ファン付きウェアの需要が高いからです。珍しいし、話題性もあるので売れると思います。それと遮熱・透湿性が高い服です。日本とは桁違いの暑さなので、機能も変えなくてはならないでしょう。

ちなみに日本で、ファン付きウェアの売り上げトップ店舗は銀座です。2位は甲子園に近い店舗です。作業服向けの店舗と比べて、銀座や甲子園のほうが倍以上売れています。

「10年後、ユニクロの背中ぐらいは見たい」

――国内1500店舗体制の実現や、海外での成功のカギは何でしょうか。
柱になる商品群を育てることと、経営体制です。これまでノーリスクで、販促能力に見合った生産量を作ってきませんでしたが、26年は脱却します。

ワークマン
ワークマン専務の土屋哲雄さん。「今年はCMも打ちます。吉幾三さんに出演してもらって以来」(筆者撮影)

今回の展示会で、注力する5つの「マス化製品」を発表しました。社長はこのマス化製品と、事業計画の作成と実行に集中します。社長の小濱(英之)は中国の生産工場をゼロから開拓し、商品部長、スーパーバイズ部長を経験した製品のプロです。他の仕事は役員で分担する。会社を挙げてノーリスクの小売業から脱却します。

これまで超安全運転できましたから、ちょっと追い越し車線に入ってみようかと。10年後に、(ユニクロの)背中ぐらいは多少、見たいですね。

ワークマン
なんとオケージョン服も。ジレとパンツ、プルオーバー3点が5000円以下でそろう(筆者撮影)
ワークマン
(筆者撮影)
ワークマンが、2月10日に発表した2026年3月期の第3四半期(4~12月期)決算は、売上高に当たる営業総収入は前年同期比15.5%増の1243億円、本業の儲けを示す営業利益は同22.0%増の252億円だった。大ヒットしたリカバリーウェアが貢献した。作業着の機能性の高さに着目し、目玉商品群を打ち出したワークマン。柱に据えた商品の販売戦略と安定供給が成長のカギを握っていると言えそうだ。
田中 瑠衣子 ジャーナリスト

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たなか るいこ / Ruiko Tanaka

北海道新聞社、繊維専門紙の記者を経て独立。教育や受験、法律、労働問題を主なテーマに取材している。

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