「ユニクロは"狂気"の会社」 『ワークマン』ヒットの仕掛け人が語る「ユニクロの背中ぐらいは見たい」の"真意"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――ハンドガンじゃちょっと、と。

そうそう、水鉄砲ぐらいじゃ勝てないと。でも、うちの機能性の高さなら、大砲を打てますから。

ワークマン
親子コーデも提案(筆者撮影)

――当時から「アウトドア業界のユニクロになる」と、ユニクロをベンチマークしていました。

周りは「何を言っているんだ」という反応だったんですけれど。最近、ようやくユニクロのすごさが分かってきました。

ユニクロは“狂気”の会社

――どんな点にすごさを感じているのでしょうか。

在庫の持ち方です。フリースもヒートテックもいつ店舗に行っても在庫があり、切らさない。“狂気”の会社だと思います。それだけ腹をくくってやっているんですね。うちなんかだらしないからすぐに切らしてしまった。それが去年のリカバリーウェア「メディヒール」です。

9月1日に販売を始めたときに「ワークマン45年ぶりの本気。本気で品切れを起こさず販売します」と宣言したんです。ところが、翌日から品薄になり319万点が20日間で売り切れてしまった。お詫びしなければなりません。品切れ要因の一つが、女性向けのニーズを甘く見ていたことです。

ワークマン
去年発売したリカバリーウェア「メディヒール」は20日間で売り切れてしまった。その反省から今年は生産キャパを大幅に増加したという(筆者撮影)

――需要を予測し、自動発注するシステム開発に力を入れてきました。予測は難しいのでしょうか。

大半の商品はシステムで対応できますが、リカバリーウェアや遮熱ウェアといったビッグアイテムは、需要予測が難しいんです。SNSで話題になると、一瞬で売り場からなくなってしまいます。

そもそもこれまで大増産と言っても1.3倍ぐらいで、大した量を作ってきませんでした。リスクをとってこなかった。しかし、26年はリカバリーウェアを去年の秋冬の7倍まで増やします。年間2100万着の生産キャパを確保し、350億円規模の売り上げを目指します。

ワークマン
パイル地や半袖もあるリカバリーウェア(筆者撮影)

――生産や物流はどうしますか。

大量生産できる中国とミャンマーの工場と契約を結んでいます。また、在庫保管のために300億円を投じて、群馬県伊勢崎市と岡山市に倉庫を作っています。群馬県高崎市に7000坪のリカバリーウェア専用倉庫も確保しました。

次ページ出店モールの見極め、総菜コーナーにヒントがある
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事