「4年も練習してきて何でこんな失敗するの?」 ミラノ・コルティナ五輪で「にわかファン」が選手を"総叩き"の異常性…心ない声殺到の背景は
誹謗中傷は言語道断ですが、それ以外の過度な批判に関しても、その対象がスポーツであり、犯罪行為などがない以上、不要であることは間違いないでしょう。
しかもコメントを見る限り、ふだんその競技を見ている人ではない様子がうかがえます。つまり「知らない人に、知らないことだからこそ、心ない声を浴びせてしまう」ということ。
選手の心境、競技の醍醐味、本番までの経緯、大舞台のプレッシャーなどは加味されず、結果のみを切り取るような思考回路が見受けられます。
さらに気になるのは、芸能人のケースと同様の「訴えられることはないだろう」という根拠のない自信が感じられること。無配慮に放たれるコメントから「マイナースポーツの選手だからこれくらいは大丈夫だろう」「外国の選手からどうこう言われることはないはず」などのニュアンスが感じられました。
特に冬季五輪は日ごろスポットが当たりにくいスポーツや選手が多いぶん、「知らない」という人から軽く見られやすいところがあるのかもしれません。
もともと日本人はスポーツの国際試合が好きで、「4年に1度の五輪やサッカーワールドカップだけは見る」という“にわか”ファンが多い国と言われてきました。
「にわかで盛り上がる」のはいいことである一方、「にわかだからこそ過度な批判をしてしまう」という行為は考えもの。必然性のない行動だからこそ、「ミラノ・コルティナ五輪が終了して野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)がはじまったら、過度な批判をしたことは忘れてしまう」という人が多いのではないでしょうか。
現代人が陥りがちな「共感性の低さ」
見過ごせないのは、自覚症状のないまま過度な批判をしてしまう人々。そんな人の多くは「これまでの努力や挫折、失敗のショックや悔しさが理解できない」という共感性の低さが見受けられます。


















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