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日本の小説には「静かな日常の美しさ」が描かれている…大好きな小説の"聖地巡礼"で鎌倉へ行ったフランス人夫婦が見つけた「暮らしを愛でる感性」

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レンズ豆を取り分けるスプーンには、日本のしゃもじが使われていた。その他、テーブルの上には韓国のステンレス製の箸もある。「箸を使い慣れていないからゆっくり食べられるの。健康のためにちょうどいいのよ」と、ナデージュさんはいたずらっぽく笑う。

レンズ豆が入った器とピッチャー。それぞれ違うテイストの焼き物だが絶妙にマッチしている(写真:筆者撮影)
韓国のステンレス製の箸を使って食べる2人(写真:筆者撮影)

5歳の時に出会った2人

ナデージュさんとアントニーさんは5歳の時に小学校で出会い、その後高校で再会した。

「私たちは2人とも、お金持ちではなく質素な家庭の出身です。自分の親や特に祖父母と比べると、今の私たちは経済的に恵まれた暮らしをしています。でも、慎み深く生きた彼らをずっと尊敬しているし、そういう自分たちのルーツを大切にしています」とナデージュさん。

そしてアントニーさんも続ける。「自分たちの親がしてくれたように、僕たちも自分の2人の子供に多くの機会を与えたいです。例えば僕たち夫婦は親から大学へ行くチャンスを与えられました。それは親からの大きな贈り物だったと思っています」。

現在は豊かな生活を送っているからといって、それは田舎出身の質素な生活スタイルを忘れてしまうこととイコールではないと2人は語る。「もしも必要なら、私たちは明日にでもこの家を手放すことができます」。

アントニーさんが医者を目指している間、ナデージュさんは15年ほど経済的に夫と子供達を支えた。ナデージュさんが本格的にプロの陶芸家に転身したのは5年前だ(写真:筆者撮影)
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