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日本の小説には「静かな日常の美しさ」が描かれている…大好きな小説の"聖地巡礼"で鎌倉へ行ったフランス人夫婦が見つけた「暮らしを愛でる感性」

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地元の図書館の小説の棚は著者別で分かれており「OGAWA」と書かれたコーナーがあった。小川糸さんと小川洋子さんの翻訳本がたくさん並び、人気の高さがうかがえる。『ツバキ文具店』のフランス語版は『LA PAPETERIE TSUBAKI』、左から3冊目だ(写真:筆者撮影)

トトロで描かれた“日本の夏”に納得

8月の日本の夏は灼熱で湿度が高く、体がきつかったそうだ。

「せっかくなので温泉に入ってみようと足を入れたら、あまりの熱さに飛び上がって驚きました。次回は冬に、雪が降るなか露天風呂に入ってみたいです」と2人は笑う。

日本の夏は想像以上に過酷だった……!(写真:筆者撮影)

ナデージュさん夫妻が訪れた8月は日本の真夏だ。あまりの湿度で霞がかかり、そこに太陽が照りつける。暑さのせいで視界は少し歪んでいて、夏に期待できるほどの青空はなかった。

しかし木々の緑は鮮やかで存在感があった。

日本の夏。草は青々と勢いを増し、山の緑は日差しを浴びて一層輝く(写真:編集部撮影)

「それが私たちにとって非常に印象的で……。山々、一本一本の木々の形状と細部。日本の森を実際に目にし、ジブリ作品でこれほど細部までよく描き込まれている理由が理解できました」

ある日、2人は辺鄙な道路脇で休憩した。そこには、ぽつんと古びたバス停が立っていた。バス停の文字は読めない。暑かったので、2人はそこに座って水を飲む。

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