ナデージュさんは「この小説に登場するような代筆業がフランスにもあればいいのに」と思った。
「最近身内で亡くなった人がいてお悔やみを述べたかったのですが、私はいつも言葉に詰まってしまいます。お葬式で感じたことを表現するのはとても難しかった。それで結局何も言わないほうが良いと思ってしまって……。でも、本当はきちんと伝えるべきだと思います」
感情を説明しなければならない時、それをどうやって言語化すればいいかわからないことがしばしばある。「もしもこの小説の主人公が実際にいたら、私は彼女に依頼して代わりに言葉にしてもらいたいです」。
小説を読んで訪れた鎌倉で感じたこと
さらに小説は鎌倉の風景描写が美しく、2人は読んで想像をめぐらした物語の舞台を実際に歩いて楽しんだ。
「鎌倉の神社仏閣には、本当にたくさんの人がいました。日本の日常生活では、スピリチュアリティがどのような位置を占めているのかがとても興味深かったです。僕たちが住むフランスとはまったく異なる環境ですから」とアントニーさん。
「今回は短い旅でしたが、再び訪れた時には日本で暮らす人々とこの話題について議論してみたいです。現代の日本、そして韓国、東アジア全体で人々は何を大切に日々暮らしているのか。この小説を読んで、そして実際に現地を訪れてそう思いました」


















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