「業界地図」見方・使い方① 編集部直伝の読みこなし方、『業界地図』とはいったいどんな書籍なのか?

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一般的に、業界トップの大手企業は業績が好調で、年収が最も高いことが多く、業界の中堅企業、中小企業と続く傾向があります。

電子部品業界のキーエンスや、システム開発業界のオービックのように、独自のビジネスモデルを築き、トップ企業をしのぐ高い利益率や年収を実現している事例がないわけではありませんが、一般的には、業界の中堅企業、中小企業が大企業を上回る事例は少数と言えるでしょう。

この考え方は、株式投資でも同様です。例えば製造業では、生産量が多いほどコストを抑えられる「規模の経済」が働きやすく、トップシェアの企業が相対的に高い利益やブランド認知度を誇るケースが多く見られます。

こうした特徴は、業界全体を把握して初めて見えてくることで、個別企業だけを見ていてもわかりません。業界動向と、個別銘柄を同時に見ていく必要があるのです。

将来の成長や株価の上昇を先取り

例えば、売上高営業利益率が10%の会社があったとします。自動車部品業界(平均5.5%)からすれば高い水準ですが、携帯電話事業者業界(平均16.7%)からすれば、もの足りない水準です。このように個別企業を研究する際には、つねに「業界平均」を意識することが大切です。

また、業界の中で突出した利益率や成長率、年収を誇る企業があれば、「なぜそうなのか」と要因を分析して、その要因が一時的なものか、持続可能なものかを見極めることができれば、将来の成長や株価の上昇を先取りできるかもしれません。

業界平均より低い企業にも投資のチャンスはあります。株価は変化を先取りするため、今は業績回復が遅れている企業も、先行する他社と同じように、今後業績が上向く可能性があります。その兆しをいち早く見つけることができれば、大きな投資チャンスにつながります。

業界によっては、ほとんどの企業が同じようなビジネスモデルを採用している場合があります。地方銀行業界や建設会社がその例です。こうした業界は差別化が難しく、業界全体が同じようなタイミングで好不調の波を経験する傾向があります。こうした業界の場合、業界研究することで、個々の企業の動きが鮮明に見えるという利点があります。

このような理由から、個別企業の研究に加えて、業界研究も行うことが非常に大切なのです。

次の第2回では、業界地図の読み方をお伝えしていきます。

※『業界地図』の内容は会社四季報オンラインの「業界研究」ページでもご覧いただけます。

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