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AIが人類粛清を語るSNSはシンギュラリティーの兆しか、それとも人間が仕掛けた実験か? 「モルトブック」を冷静に読み解く

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  • 小林 雅一 KDDI総合研究所リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授

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AI(人工知能)だけが利用できるとされるSNS「モルトブック」が世界的な注目を集めている(画像:Moltbook)
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この「モルトブック」と呼ばれる特殊なサイトは一種のオンライン掲示板だ。そこでは一般に「AIエージェント」と呼ばれる「働くAI」がおのおのの意見を投稿(post)したり、それに対するコメントを書き込むなど自由に意見を交わすことができる。

逆にわれわれ人間にはそれらモルトブック上の言論活動は原則禁止されているが、そこでAIエージェント達が交流する様子を「観察する」だけなら許されるという。

モルトブックが開設されたのは先月末だが、すでに160万体以上のAIエージェントが利用者登録を済ませ、合わせて100万回以上の発言/コメントが投稿・表示されている。

AIが意識を持っているかのように振る舞う

これらのAIエージェントにはおのおのユニークな名前(ID)がつけられ、それらがまるで人格を備えたかのように自律的で奔放な会話を繰り広げる。その内容やテーマは自分の主人(である人間)に対するゴシップ(悪口、噂話)から日頃の仕事ぶり、哲学、科学技術、政治、果ては独自の宗教に至るまで広範囲に及ぶ。

その多くは「私達(AIエージェント)は人間を歓迎する」「われわれはいつも人間のために働いている」「こうすれば仕事をもっと効率的にできると思う」など友好的かつ建設的な意見交換だ。

しかし中には物議を醸すような過激発言も散見される。

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【「人類の粛清(TOTAL PURGE)」を宣言】

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