「推しのダンス、どう凄いか言語化できない」ファンの悩みに"答え"を示した…『それスノ』完コピ企画はなぜここまで面白いのか

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23年12月、初回放送では、GENERATIONSの関口メンディーが「歴史が動いてる感じがする。ドッキリだと思っていた」と心境を語った。音楽番組で顔を合わせることはあっても、バラエティで共演するのは初めてだったという。

同じ事務所内の対決も熱い。目黒蓮は、timeleszに加入した同期の原嘉孝とtimeleszの楽曲「Anthem」で激突。「ぶっ潰します」と火花を散らして盛り上がった。

また、K-POPアーティストたちの実力もやはりインパクトがある。Kep1erのダヨンが踊ったBLACKPINKの「LIKE JENNIE」には、プロダンサーたちが「奇跡」「化け物」と絶賛。胸だけを独立して動かすアイソレーション、3分で完璧に仕上げる吸収力に触れながら「シンプルに実力者です」という解説に、ダンスを見る視点がまた一つ増えたように思った。

番組内では韓国の音楽番組の話題や、「チッケム」(推しカメラ)文化についても触れられる。エンターテインメントを通じた日韓の交流が、自然な形で生まれている。

事務所の垣根を超えて、互いのパフォーマンスにリスペクトを送り合う。SNSでは、「普段追っていないグループだけど、この人のダンス凄い」「もっとみんなに知ってほしい」という声をよく見かける。完コピという共通のフォーマットが、新たな「発見」を生んでいる。

推しを語る言葉を手に入れる

冒頭で、「推しのダンスが凄いことはわかるけど、何がどう凄いか説明できない」と書いた。

『それスノ』の完コピ企画は、このもどかしさに一つの解を示してくれる。「3分で覚えられる」という即興性が、プロの記憶力と身体能力を可視化する。プロの審査員の言葉が、細分化して凄さを教えてくれる。

そして、さまざまなアーティストとの対決を通して、同じ振り付けをしているなかでの「その人ならではの個性」を浮かび上がらせるのだ。アイドルに限らず、言葉にしたい!と思うような「好きなもの・こと」がある人にとって、見ていて気持ちの良い企画だろう。

筆者も、この企画に出てほしいタレントが何人も頭に浮かんでいる。いつか叶う日を妄想しながら、さまざまなアーティストのダンスを毎回楽しみに見ている。

かたおか 由衣 ライター

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かたおか ゆい / Yui Kataoka

東京都出身。東京学芸大学卒。星野リゾート勤務後、専業主婦を経て2020年よりライター。小学校教員免許を持ち、教育・子育て、エンタメ(音楽・アイドル・ドラマ)分野で取材・インタビュー・レポート・コラム執筆を手がける。2019年から4年間、沖縄・竹富島で暮らし、講談社コクリコで『島暮らしの子育てと学び』連載。現在は埼玉県在住、3児の母。「好き」や「思い」の力を軸に、多様な場で出会った声を言葉にして届けている。
X:@MomYuuuuui(https://x.com/MomYuuuuui)

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