「生徒を殴り、説得する教師」→「一緒に悩み、伴走する教師」へ…ドラマで描かれる"理想の教師像"はなぜここまで変わったのか

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

シーズン1の第20話では、女性教師への叶わぬ恋に敗れ落ち込む沢村正治(田原俊彦)を励ますために、金八先生は沢村の家に行き、2人で夜ご飯を作る。一見友達かのように思えるが、前述した発言を踏まえると、上下関係があるからこその行動だったとも考えられる。

これと比較すると御上先生などの現代の教師と生徒の関係性は「上下」から「前後」にシフトしているのも明らかだ。

「正解がないけれど頑張らなくてはならない」

「不安はつきないけど何か行動しなくてはならない」

選択に迫られる日々を生徒たちが生き抜くためには、御上先生や白鳥先生のような伴走してくれる教師が必要なのだろう。

時代によって理想の教師像も変わっていく

成長神話の崩壊や大きな物語の喪失により、教師が正解を教えることができなくなった。

金八先生のように「正解を語る教師」は、時代の要請によって生まれた存在だった。一方で御上先生は、正解がもはや失われた時代において、それでも教育を成立させようとする教師像だ。

御上先生が示したのは、教師が「上から目線で誘導する存在」から、「励ましながら少し前を歩く存在」へと役割を変えた時代のリアルだろう。時代によって、理想の教師像も変わっていくのだ。

【前編】「生徒を思うなら断固ぶん殴るべき」…令和の今観ると体罰・問題発言のオンパレードの「金八先生」なぜあそこまで支持されたのか?では、『3年B組金八先生』が人気を集めた背景について、ドラマウォッチャーのドラジさんが詳しく解説している。
ドラジ ドラマウォッチャー・批評家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

どらじ / Doraji

1998年埼玉生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。某大手予備校を経て、現在は巣鴨にある予備校で教室マネージャーとして勤務。
X:@FujiDrama

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事