「なまけ病」なんかじゃなかった…専門医が解説【朝起きられない子ども】が抱える"病の正体"と対策法

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こんなとき、私のクリニックでは症状に応じて不足している栄養素を補うために栄養の話をし、必要な場合はクリニック専属の管理栄養士を交えて栄養指導を行います。場合によっては、サプリメントなども活用して、その子に足りていない栄養素を補うようにすると、多くの子どもがすぐに改善の兆しを見せます。

それまでは「栄養が足りない」→「朝起きられない」→「朝食を食べられない」→「さらに症状が悪化する」という悪循環におちいっていた子どもが、栄養を整えることで、その反対の好循環へと変わっていくのです。

(出所:『うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術』より)

栄養障害は「健康そうな子」にも潜んでいる

私は心臓病の診療も行っているため、県内外から来院される心臓病のお子さんも診ています。

うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術
『うちの子、今の食事で栄養的に大丈夫ですか? 医師が教える 子どもの元気をつくる食事術』(日本実業出版社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

心臓に持病を抱えているので体調は悪いと思われがちですが、こうした子の血液検査をしてみると、意外にも栄養状態が非常に優れているということが珍しくありません。

以前、来院した心臓病の子も、検査結果を見ると、驚くほど素晴らしい栄養状態でした。

きっとその子の親御さんは、心臓病を持つわが子を栄養面でなんとかサポートしたいという一心でずっとがんばってこられたのでしょう。

お子さん自身にも、食事を好き嫌いせずに食べる習慣がしっかり身についているのかもしれません。

本来であれば、心臓疾患から他の臓器に影響が出ていてもおかしくはない状況なのに、他の臓器への影響はまったく出ておらず、心臓疾患以外に気になる兆候はありませんでした。

データを見た管理栄養士も「きちんと食べている子は、こんなに数値がいいんですね」と感心していました。一見すると健康そうに思える子どものほうに栄養障害が潜んでいて、不調を訴えているケースも少なくありません。

面家 健太郎 あわのこどもクリニック院長、医学博士、日本小児科学会専門医・指導医

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おもや けんたろう / Kentaro Omoya

あわのこどもクリニック院長、医学博士、日本小児科学会専門医・指導医、日本アレルギー学会専門医、医療法人MIRAI理事長。1975年岐阜県生まれ。小学校5年生のときにかかりつけの小児科医に憧れ、医学の道を志す。地元に貢献したいと岐阜大学医学部に進学。卒業後、大学院でアレルギー免疫学について研究を行う。その後、すべての子どもたちを救いたいと、岐阜大学病院、国立循環器病センター(現・国立循環器病研究センター)、岐阜県総合医療センターで最重症の子どもたちが集まる小児循環器、小児集中治療に20年間取り組む。重症化しないために初期から専門医が診療すること、そして治療後の慢性期の患者さんが治療離脱しないよう、受診しやすい専門医を目指してクリニック開業。多くのお子さんを診療するなかで薬だけではよくしてあげられない患者さんがいることに悩み、栄養学に取り組み、生活面からサポートしている。クリニックを受診したお母さんたちからは「安心できる場所」「子育てに悩んだときに気軽に相談できるクリニック」と言われ、県外からの患者さんも多く、毎日130人ほどの親子の診療を行い、毎年約3万人の診療に携わっている。

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