「なまけ病」なんかじゃなかった…専門医が解説【朝起きられない子ども】が抱える"病の正体"と対策法
このように、自律神経の問題、メンタル面の影響、そして栄養面の課題という3つの要素が複雑に組み合わさって、症状が長引いてしまうことも多いです。
けれども、栄養面をしっかり整えていくことで症状が改善していくケースが多く、単純型であれ複雑型であれ、まずは土台となる栄養を見直すことが重要です。
「なまけている」と決めつけない
日本小児心身医学会によれば、小学生の5%、中学生の10%にODがいるとされます。重症のケースでは不登校につながるなど、生活に大きな支障をきたすことがあります。実際に不登校の子の3~4割にODがあるとされています。
問題は、こうした症状の子が増えているのに、知識や治療経験のない医師もまだ多いということです。
親御さんはもちろん、学校の教師にもまだ認識が広まっていないので、単に「なまけ病」などと言われてしまうこともあり、どうしたらいいかわからずに困っている親子も少なくありません。
朝起きられない、めまいが続くなど、理由のわからない不調が続くようなら、お子さんの努力不足と決めつけず、小児科を受診することをおすすめします。
小学生の5%、中学生の10%にOD(起立性調節障害)の子がいると書きましたが、学校に行けなくなるほど深刻ではないものの、毎朝起きるのに苦労していて、午前中に体調不良を感じている軽症の子はもっと多いと感じています。
私はこうした症状の子を「隠れOD」と呼んでいます。さらに、「いつもイライラしている」「疲れやすい」「落ち込みやすい」などと訴える子どもの血液検査をしてみると、鉄やタンパク質などの値が低く、なかには「栄養障害」が疑われるケースも少なくありません。
たとえば以前、しょっちゅう風邪や感染症にかかるお子さんを「なにか重い病気が隠れているのでは?」と心配して、親御さんが連れて来られたことがありました。
各種の検査をした結果、その子に深刻な疾患は見つかりませんでしたが、血液検査の結果を見ると栄養状態が極めてよくありませんでした。一般的な小児科や内科なら「異常なし」と判断される数値ですが、実際に不調も出ています。


















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