「泣く子はいねがー」もコンプラ重視、<ナマハゲ訪問は許可制、家具壊せば弁償>。裸祭りは「下着着用」へ―変わる伝統行事
簡素化を図るため、近年はナマハゲにお膳、お酒のもてなしは不要としている地域や町内会もあるという。また、ナマハゲ役が未成年であった場合、現在は「コンプライアンスの観点からお酒は提供しない」(男鹿市文化スポーツ課の担当者)という。裏を返せば、かつては未成年にもお酒が振る舞われていたことがあるのだろう。
「家具壊したら弁償」行事存続のための取り組み
また、ナマハゲが家に上がった際、家のものを壊さないよう注意を呼び掛けている。かつては家の中で暴れたことによって家具などが壊れることがよくあったようだが、現在は仮に壊れた場合、きちんと弁償するという。
「昔は神様のやったことだからと許されていたようですが、今はそうはいかない。民俗文化財は、社会情勢の変化に合わせて変わっていくことが前提になっている文化財です。そのため、男鹿のナマハゲも細部は変質しながら受け継がれています」と同担当者は話す。
このように、現在はナマハゲの来訪を受け入れる家自体が減少しており、伝統行事の存続に向け、地域の危機感は強い。そこで、12月初旬に回覧板などでナマハゲを受け入れるかどうかをあらかじめ確認する町内会があったり、高齢者世帯の増加などで、家の中に入らず玄関先だけの訪問を求められたりするなど、時代や社会の実情に合わせた行事運営が行われている。
伝統行事としてのナマハゲとは別に、観光行事として毎年2月第2金・土・日曜日に真山神社(秋田県男鹿市)で開かれている「なまはげ柴灯(せど)まつり」(2026年は2月13日~15日)も時代や価値観の変化に対応しながら、毎年のように取り組みを変化させている。


















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