東野圭吾作品の初アニメ化『クスノキの番人』樹高40mの"ご神木"は実在する? 舞台地「東京・あきる野市」を訪れると…

✎ 1〜 ✎ 37 ✎ 38 ✎ 39 ✎ 40
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

クスノキは常緑広葉樹の高木で、高さは通常8~25m、大きなものになると 40mに達するとも言われています。

特に西日本には巨木が多く、同地方の神社などではご神木とされることが多々あります。

巨木の内部には「うろ」と呼ばれる空洞ができることがあり、本作でも描かれているように、そこを「祈りの場」といった聖なる場所として信仰する地域が多数ありました。それがクスノキをご神木とする理由の1つであると考えられます。

白鷺の楠
福岡県大川市の風浪宮(ふうろうぐう)の境内にあるご神木「白鷺のクスノキ」。樹齢約2000年と言われ、少童命(わたつみのみこと)の化身である白鷺が止まったという伝説があります(写真:ram87/PIXTA)

日本の昔話でも、「こぶとりじいさん」「かちかち山」「花咲か爺」など、クスノキはよく登場します。また、アニメ映画『となりのトトロ』(1988年)でも、トトロが住んでいたとされるのは、鎮守の森のクスノキの巨木でした。

古来、地域におけるシンボル的な木であり、物語の核として描かれることが多いのです。

東野氏も本作の続編『クスノキの女神』(2024年)、そして25年にはこども向け絵本『少年とクスノキ』を発表し、「クスノキシリーズ」を生み出しています。

「クスノキの番人」の舞台は実在する?

さて、本作で描かれた「クスノキ」は実在するのでしょうか?

伊藤智彦監督によれば、「明確な実在モデルはない」とのこと。

作中のクスノキは40mにもなる日本最大級のものである想定で、それは屋久島の縄文杉(約25m)をはるかに超える巨木となります。リアリティを持たせるために、クスノキを取り巻く背景描写については徹底的なロケハンを行いました。

屋久杉
樹高が約25mにもなる「屋久杉」。これを遥かに超える巨木がモデル?(写真:TanTan/PIXTA)
次ページ舞台は、JR五日市線の終着駅「武蔵五日市駅」
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事