クスノキは常緑広葉樹の高木で、高さは通常8~25m、大きなものになると 40mに達するとも言われています。
特に西日本には巨木が多く、同地方の神社などではご神木とされることが多々あります。
巨木の内部には「うろ」と呼ばれる空洞ができることがあり、本作でも描かれているように、そこを「祈りの場」といった聖なる場所として信仰する地域が多数ありました。それがクスノキをご神木とする理由の1つであると考えられます。
日本の昔話でも、「こぶとりじいさん」「かちかち山」「花咲か爺」など、クスノキはよく登場します。また、アニメ映画『となりのトトロ』(1988年)でも、トトロが住んでいたとされるのは、鎮守の森のクスノキの巨木でした。
古来、地域におけるシンボル的な木であり、物語の核として描かれることが多いのです。
東野氏も本作の続編『クスノキの女神』(2024年)、そして25年にはこども向け絵本『少年とクスノキ』を発表し、「クスノキシリーズ」を生み出しています。
「クスノキの番人」の舞台は実在する?
さて、本作で描かれた「クスノキ」は実在するのでしょうか?
伊藤智彦監督によれば、「明確な実在モデルはない」とのこと。
作中のクスノキは40mにもなる日本最大級のものである想定で、それは屋久島の縄文杉(約25m)をはるかに超える巨木となります。リアリティを持たせるために、クスノキを取り巻く背景描写については徹底的なロケハンを行いました。


















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