ドイツ政府が「EV補助金」を再開、1台当たり最大約110万円。中国メーカーには久々の追い風、脱炭素へ再び本腰

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ドイツは16年からEVに対する購入補助金を支給していたが、その後、財政負担増により、23年末に前倒しして終了した経緯がある。23年の電動自動車の新規登録台数は52万台だったが、24年には前年比27%減の38万台に落ち込んだ。

ドイツのミュンヘンモーターショーに出展した中国の比亜迪(BYD)のブース。中国勢にとってドイツは最も重要な海外市場の1つだ(同社のウェブサイトより)

25年にはEUが自動車に対する二酸化炭素排出基準を引き上げた。基準未達の場合、自動車メーカーには巨額の制裁金が科される。25年1月からの11カ月間のドイツ国内販売台数は、EVが前年比41.3%増の49万台、PHVが62.7%増の28万台に達した。

EUはエンジン車禁止を撤回

ただしEUはエンジン車の販売を35年に禁止する目標をいったん撤回する方針を25年12月に発表、24年に中国製EVを対象に導入した反補助金課税と並んで中国のEVメーカーには逆風も吹いていた。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

一方、25年にはドイツの主要自動車メーカーの販売台数と利益はいずれも減少した。フォルクスワーゲングループ(VW)の25年の販売台数は898万4000台と、前年比0.5%の微減となった。25年1月~9月期の営業利益は前年比57.8%減の54億1000万ユーロに落ち込んだ。主力海外市場の1つ、中国市場で地元メーカーのEVやPHVに押されたことも一因だ。

今回のEV補助金には原産国による制限は設けられておらず、中国製EVを購入する場合でも補助金申請は可能だ。ドイツ環境相は、「価格競争に対して、ドイツ政府としてはいかなる制限措置を取ることも考えていない」との考えを示した。

(財新記者:安麗敏)
中国語原文の配信は1月21日

※本記事は原文を要約し、日本の読者向けに適宜補足したものです。
財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。2019年末に東洋経済新報社と提携した。

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