共通テストで示されたAIの圧倒的な能力
OpenAIの最新モデル「GPT-5.2 Thinking」に2026年度大学入学共通テスト15科目を解かせたところ、得点率が96.9%に達したという報道があった。9科目で満点。受験生平均との差は約39ポイントに及んだ。
知的作業のさまざまな領域においてAIがすでに人間を凌駕していることが明らかになっているが、大学入学共通テストが測定しようとしている知的能力においても、いまや生成AIは人間を大きく上回ることが示された。
これは、AIベンチャーのLifePrompt(ライフプロンプト)と日本経済新聞社による共同検証で明らかにされたものだ。ライフプロンプトは23年度から毎年、生成AIを用いて同種の検証を行っているが、当初の得点率は約66%にとどまっていた。わずか2年で30ポイント以上も向上したことになる。驚くべき急激な伸びだ。
この結果の意味を理解するには、これまでの試みと比較するのがわかりやすい。
国立情報学研究所が11年から進めた「東ロボくんプロジェクト」(大学入試レベルの問題をAIに解かせる試み)は、最終的に総合偏差値が57程度と評価され、16年に東京大学合格を断念した。当時のAIは、個別科目では一定の成果を上げても、総合的な学力評価において不十分だった。


















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