84歳女性が「断捨離しない」代わりにした"決め事"――樋口恵子さん「身近なものを手放すことはつらい、整理する気力も体力もない」から

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樋口恵子さんが断捨離しないと決めた理由とは――(写真:Fast&Slow/PIXTA)
人生後半は思いがけないことの連続。すぐに息が切れる、立ち上がるのもひと苦労、ころんで骨折……。加齢現象という未知との遭遇は、前向きに老いを迎え撃つ大冒険の始まりです。
介護や認知症、老後のお金など、年とともに増えるさまざまな不安は、笑ってはねのけましょう。高齢社会の専門家・樋口恵子さんの著書『増補版 老いの福袋 あっぱれ! ころばぬ先の知恵88』から、一部抜粋・編集してお届けします。

体が老いると家も老いる

私の2番目の連れ合いは、70歳になる直前で亡くなりました。“おひとりさま”の老後を覚悟した私は、夫の死後、将来有料老人ホームに入るつもりで入居資金を蓄えてきました。

ところが84歳のとき、方針を転換せざるをえなくなりました。

というのも、自宅は築40年を超える木造建築。あちこち雨漏りしたり、蔵書の重みで床がへこんだりして、毎年のように修繕費がかかり、かなりの額のお金がとんでいくようになったのです。

建ててくれた建築家の友人は、「木造建築の耐用年数は30年ほどで、良心的に建てられた家は40年以上持つ。ただし、そのように長持ちさせるためには早いうちから屋根や壁の塗り替え、水回りなどのメンテナンスが必要だ」とアドバイスしてくれました。

それなのに私ときたら馬耳東風。忙しさにかまけて、ほったらかしにしていました。

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