84歳女性が「断捨離しない」代わりにした"決め事"――樋口恵子さん「身近なものを手放すことはつらい、整理する気力も体力もない」から
体が老いると家も老いる
私の2番目の連れ合いは、70歳になる直前で亡くなりました。“おひとりさま”の老後を覚悟した私は、夫の死後、将来有料老人ホームに入るつもりで入居資金を蓄えてきました。
ところが84歳のとき、方針を転換せざるをえなくなりました。
というのも、自宅は築40年を超える木造建築。あちこち雨漏りしたり、蔵書の重みで床がへこんだりして、毎年のように修繕費がかかり、かなりの額のお金がとんでいくようになったのです。
建ててくれた建築家の友人は、「木造建築の耐用年数は30年ほどで、良心的に建てられた家は40年以上持つ。ただし、そのように長持ちさせるためには早いうちから屋根や壁の塗り替え、水回りなどのメンテナンスが必要だ」とアドバイスしてくれました。
それなのに私ときたら馬耳東風。忙しさにかまけて、ほったらかしにしていました。


















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