"老いるショック"の悲劇「トイレで死闘10分」の結末――樋口恵子さんが経験した「和式」の落とし穴。50代の膝痛を放置してはいけないワケ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私はこの両膝の後遺症に、ずっと悩んでいます。

幸い、いい整形外科の先生を見つけ、医療保険のきく膝関節装具をつくりました。ひじょうによくできているので、外出するときは必ず着けています。装具にサポートしてもらうと膝に余計な負担がかかりません。

おかげでいまも元気で出歩いていますし、膝を気にして行けなかったところがあるかと言われると、別にありません。でも若干の痛みがありますし、歩くときにも多少の不具合があるのです。

「古傷が痛む」の言葉通り、40代、50代のけがが、高齢になって思わぬ後遺症となって出ることもあります。ですから若いからと言って、くれぐれも無茶をなさらぬように。

50を過ぎたら、「ころばぬ先の注意」を心掛けてください。

ひところび100万円!

女性が要介護になる理由は、1位が認知症、2位が高齢による衰弱、3位と4位が転倒・骨折や関節疾患などによる運動機能の低下です。ですから高齢期の女性にとって、「ころばない」ことは最重要課題の1つです。

私も「決してころびません」と心に誓い、相当気をつけていたつもりでした。それなのに80代になると、筋力が衰え、なんでもないことで転倒するようになるんですね。

この1年でも3度ほどころびました。買い物をしてタクシーで帰宅し、玄関で両手に荷物を持ったまま靴を脱いだところ、片方がまだ脱げきれておらず上がり框(かまち)に引っ掛かって転倒。とっさに体をひねったのですが、後頭部を強打しました。

つぎに講演会の会場で手をついた机が可動式だったため動き出し、あわててつかまったいすも可動式だったため、両方に引っ張られて転倒。このときも後頭部を打ちました。

3度目は自宅の階段の上りで残り4段目からあお向けに転倒。理由は不注意というしかありません。

幸い3度とも骨折はしませんでしたが、頭を打つと硬膜下出血で血腫ができる場合もあるとか。半年くらいは注意が必要だと言われました。

骨折すると医療費もかかりますし、場合によっては家に手すりをつけるなどの工事も必要になるでしょう。健康保険や介護保険でまかなえる部分もありますが、なにかと物入りで、「ひところび100万円」などという脅し文句があるくらいです。

次ページ和式トイレで老いの現実を実感
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事