子どもの偏食を「わがまま」扱いする親が見落としている重大視点

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(写真:A_Team/PIXTA)
子どもの「食べない」「好き嫌いが激しい」という悩みは、多くの親が一度はぶつかるテーマです。しかし近年の研究では、子どもの食べムラや偏食の背景には、性格やしつけではなく、"食事中の体験"や"味覚の発達段階"が大きく影響していることがわかってきました。
実は、食卓でどんな声をかけられ、どんな雰囲気で食べてきたか――その積み重ねが、子どもの「食べる意欲」を左右します。無理に食べさせるよりも、安心できる環境や楽しいやり取りがあるほうが、苦手な食材にも自然とチャレンジできるようになるのです。
本記事では、『子どものやる気を育てる〈ごはん〉の法則』(監修:今井寛〈医師・医学博士〉)の著者・藤川里奈氏が、子どもの偏食や食べムラの背景、そして"食べたくなる力"を育てる実践的なアプローチについて解説します。

「ちゃんと食べなさい!」は逆効果

子どもの偏食や食べムラに悩むと、親としては厳しく言いたくなります。しかし、それが「嫌な経験」として記憶されると、子どもとの食事時間がだんだんストレスになっていく……そんな経験、ありませんか?

子どもにとって「食べること」は、体を育てるだけではなく、安心や親とのつながりを感じる大切な時間でもあるのです。「楽しいね」「おいしいね」と笑いながら食べる。それだけで、子どもは「食べるっていいな」と感じるようになります。

反対に、怒られながら食べたり、無理やり食べさせられたりすると、「食べること=イヤなこと」とインプットされ、偏食や食べムラの原因になることも。

「会食恐怖症」という言葉をご存じでしょうか? 人前で食事をすることに耐えがたい恐怖や不安を感じる、心の疾患です。この主な原因は、家庭や学校でのいきすぎた「完食指導」だそうです。毎日のように、「残さず食べなさい!」と叱られ、嫌いなものを無理やり口に入れられるなど、食事での嫌な経験がトラウマとなり、食べること自体に恐怖心が生まれてしまうのです。

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