嗅覚の低下は"アルツハイマーの兆候"というデータも… 認知症予防に効く「においを嗅ぐ力」の鍛え方

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自律神経とは、呼吸や心拍、消化、代謝、排泄といった様々な身体機能を、自動で調整してくれる神経のこと。

変化する気温に合わせて体温を調整したり、食事の際に胃腸に消化活動を促したり、運動したときに呼吸を早めて多くの酸素を取り込んだり。私たちの意識の外で、生きていく上で欠かせない生命活動をサポートしながら、身体を最適な状態に保ってくれているのが自律神経です。

自律神経は、交感神経と副交感神経という2種類の神経で構成されています。交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキによくたとえられます。

活動しているときや緊張しているときは交感神経が、リラックスしているときは副交感神経が優位になっていて、両者がうまくバランスを保ちつつ身体を機能させています。

私たちがいわゆる「ストレス」を感じるときは、大抵の場合、交感神経が優位になっています。

恐怖や不安、極度の緊張を感じると、自律神経をコントロールしている脳の「視床下部」という場所から様々なホルモンが分泌され、交感神経が活発に働き始めます。これは、もしものときに備えて、身体が臨戦態勢を整えているんですね。

自律神経を整えてくれる香気成分「酢酸リナリル」

ストレスを感じて交感神経が優位になるのは生命体として必要なメカニズムですが、ストレス状態が長く続くと、自律神経がうまく働かなくなり、身体のあちこちに不調が出ます。

めまい、不眠、食欲不振、胃痛、動悸、疲労感など、バテの象徴的な症状が表れやすくなるのです。

そうしたとき、香りが心強いアイテムになってくれます。香りの中には副交感神経の働きを活発にするものがあり、それを取り入れることで、交感神経の過剰な稼働を抑えてくれる効果が期待できるのです。

とりわけよく知られているのが、ラベンダーに含まれる「酢酸リナリル」という香気成分です。

酢酸リナリルには交感神経の緊張を抑え、副交感神経を活性化させる作用があることが、数多くの研究結果からわかっています。良い香りを嗅いでリラックスするのは、決して気のせいではなく、こうした神経系のメカニズムによるものなんですね。

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