ニコチンで受けたダメージも緩和してくれる…【嗅ぐだけ】で血管が強くなる"意外と身近"にある香り

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それから30年の時がたち、大学教授という職を得た私は、ひょんなことから香料会社の方とお話をする機会に恵まれました。

においのスペシャリストとお話をしながら、小学生の頃に気になっていた、「嗅いだおならはどこへ行くのか?」という疑問を思い出したのです。

早速その方々に、「おならの成分は、測定可能ですか?」と尋ねると、「できます」との回答が。それを聞いた私は、幼い頃からの問題が解決できる時が来た! と色めき立ちましたが、すぐにそれが無理なことに気がつきました。実験に必要な大量のおならが手に入らないのです。

やはり無理なのかと、問題解決をあきらめかけた時に気がついたのは、「おならのにおいじゃなくて、食品の香りの行く末なら調べられるかもしれない」ということです。

目の前におられるのは食品香料の専門家ですので、食品香料をたくさん所有されておられました。早速いくつかの食品香料のサンプルを使って、「においはどこに行くのか?」を知るための研究を開始しました。

そのサンプルの中の1つに、β-カリオフィレンがあったのです。

体内のあらゆる臓器から検出された「においの成分」

嗅いだにおいは、どこに行くのか? この疑問を解き明かすべく、マウスを使って実験を行いました。

5リットルほどの大きなフラスコの中にマウスを入れ、上に高濃度のβ-カリオフィレン精油を設置し、においを嗅いでもらいます。

その後、マウスの体内にあるβ-カリオフィレンの成分を検出したところ、意外な結果が出ました。血液、血管、脳、肝臓、脂肪組織など、体内のあらゆる臓器からその成分が検出されたのです。

β-カリオフィレンは、嗅いだり吸ったりすると、身体の様々な臓器に移行するようです。そして、おおよそ24時間が経過すると、体内からは消えてなくなることもわかりました。

さらに興味深いことに、β-カリオフィレンを嗅いだマウスの内臓の働きを調べてみると、肝臓に含まれる生体分子に変動が見られたのです。

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